ここ最近は、D.A.ノーマンの「誰のためのデザイン」を読み進めています。
AIITの2Qで人間中心デザインを受講していて、何度かノーマンの書籍が紹介されていたので、気になっていました。
先月、社内のデザイナーがこの「誰のためのデザイン」について、聖書的なものだからデザイナーとフロントエンド用に1冊ずつ買おうということになり、会社で購入しました。 その時々で気になった箇所をまとめて、何回かに分けて「誰のためのデザイン」についてブログを書こうとおもいます。
今日は テクノロジーは変わるが人間は変わらない
についてです。
これは書中に何度も出てくる言葉で、デバイス、インターフェースの変化にあわせて、テクノロジーは進歩していきますが、人間そのものの心理が変わらないということを訴えています。
世の中のテクノロジーのすべてが当てはまるわけではありませんが、人間のニーズを捉え、人間が抱える課題や問題を解決するためにテクノロジーがあるとしたら、人間の心理に基づいてデザインがなされる必要があります。
「誰のためのデザイン」は第2版が2015年に出版され、その25年前に初版が出版されています。 すなわち、2021年の現代においても、30年以上前にノーマンの提唱しているアフォーダンスやシグニファイア、デザイン原則は、適切なものとして活かされています。
テクノロジーにおける30年前である1980年頃は、アラン・ケイがオブジェクト指向の考え方を世に広める少し前の時代で、AppleがApple Ⅱを発表し、ジョブスとウォズニアックが億万長者になった頃です。(ジョブスはまだクビになってない)
それから30年の間に、パーソナルコンピューターやインベーダーゲーム、ガラケーからスマートフォンと少しずつテクノロジーやコンピューターが人間に寄り添いながら進化を遂げてきました。
話を戻すと、「誰のためのデザイン」を読んていて思うのが、そんな時代の移ろいとは逆に人間の心理や行動や失敗に対しての考え方は変わっていないことです。
話の内容はデザイナー向けではありますが、エンジニアにとってもテクノロジーとデザインは切っても切り離せない関係でしょうし、なによりプロダクトを作る人間として、プロダクトを使う人間のことを知ることは大切だなあと考えるきっかけになる書籍です。
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